五月人形とはどういったもの?意味や由来に関する知識や選び方のポイントなどを紹介

このサイトでは端午の節句で知られる五月人形とはどういったものなのか、その意味や由来について知っておくと役に立つ情報を紹介します。
また人形の種類にはどういったものがあるのか、基本的な飾り方はどのようにすればよいのか、家のどの場所に飾るのがよいのかなど、知っていそうで知らない事柄についても紹介します。
初めて端午の節句を迎える人や、これまで飾り方や意味を深く意識してこなかった人まで、五月人形に関するあれこれを分かりやすく紹介するので参考にできます。
五月人形とはどういったもの?意味や由来に関する知識や選び方のポイントなどを紹介
五月人形とは子供の日とされる端午の節句に飾る鎧や兜、人形をイメージしますが由来や意味など詳しい知識を知らない人もいるはずです。
じつは五月人形とは節句の日に飾る人形の総称で、いろいろな種類があります。
鯉のぼりもそのひとつで外飾りといわれるものです。
男の子の健やかな成長や立身出世を願って家の庭などに飾りますが、それに対して屋内に飾るものを内飾りといいます。
鎧や兜などいろいろありますが人形が基本だとされており、童話や歴史上の英雄を模した人形や鎧や兜を付けた武者人形が代表的です。
五月人形は手作りできる?手順やおすすめの材料について
端午の節句には子どもの健やかな成長を願って五月人形を飾りたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
購入するのも良いですが、手作りも可能なので気持ちを込めて自作して飾るのもおすすめです。
ハンドメイドで制作するときの手順としては、まずどのようなものを作るのかを考えて材料を調達することが挙げられます。
もともとハンドメイドを趣味としていて作り方を知っているのなら、自分でデザインから考えて作るのも良いでしょう。
しかし普段あまり手芸や工芸などをしない人が、一からデザインを考えて五月人形を作り始めるのは難しいかも知れません。
その場合には五月人形の手作り用のキットを購入して用意すると作りやすいです。
木目込み人形などの様々なキットが売られていて、これを用いれば必要な材料を揃えるのが簡単だというメリットがあります。
木目込み五月人形の土台となる素材や布地などを、個別に購入して準備する必要がないのが魅力です。
五月人形にはどんな意味が込められている?
端午の節句といえば五月人形を飾ることで知られていますが、なぜこの季節に鎧や兜、武者人形などを飾るのかという疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
五月人形は、男の子の健やかな成長を願う意味があり飾られています。
現代でも季節の変わり目は体調を崩すこともあることは広く知られています。
端午の節句は季節の変わり目の1つで、古い時代には節句は邪気の影響を受けやすいと考えられてきました。
そのようなことから端午の節句には無病息災を願う行事が行われるようになっています。
また五月人形には鎧や兜がありますが、これも身を守る意味が込められているのが特徴です。
戦国時代の武家では端午の節句の頃には、武具を虫干ししたり手入れをしたりする習慣がありました。
そのようなことも端午の節句に兜や鎧を飾ることに繋がっています。
鎧や兜といった武具は、身を守るためのものでもあります。
そのため子どもを守り、健やかな成長が出来るよう願いを込めて飾る五月人形を飾ることになりました。
五月人形を飾る期間はどのくらい?
五月人形は5月5日の端午の節句に男の子の健康や健やかな成長を願って飾る人形です。
もともと中国から始まった季節の行事ですが、日本でも江戸時代に広まり現在でも習慣として残っています。
五月人形を飾る意味は、「子どもの身代わりとなって病気や災いなどの厄を引き受ける」ということで飾られてきました。
では、この五月人形を飾る期間はいつからいつまでがベストなのか分からない方も多いと思います。
飾る期間としては地域などにもよりますが、出す時期は一般的には春分の日(3月20日)やお彼岸(3月中旬頃)が過ぎてから飾るものとされています。
遅くても4月中頃までには出した方がいいです。
仕舞う時期は、5月中がよいとされています。
ひな人形のように「結婚が遅くなるから早く仕舞う」というのが五月人形にはないので、5月の良い天気の日に仕舞えば湿気などもなくカビやシミも防げると思います。
1年に1回しか飾る機会がないので、長く楽しみたい方は3月中旬など早めに出して5月いっぱいまで飾って楽しんでみるのも良いです。
五月人形は誰が用意するのがいいのか
5月は男の子がいる家庭では健康に育つことを願って、五月人形や鯉のぼりなどを出すことがあります。
五月人形や鯉のぼりは元々は、母方の実家で用意するのが昔ながらの風習になっています。
昔は結婚をすると妻が夫の両親と同居するのが当たり前と考えられていた時代があり、母方の両親は離れて暮らすのが普通でした。
離れた場所にいる母方の両親が孫や娘を思って鯉のぼりや五月人形などを購入して、夫側の家に持っていくようなことも珍しくなかったです。
それはかなり昔の話であり、最近では夫婦どちらの祖父母とも同居するケースは少なくなっていますし、母方の祖父母が絶対に購入しないといけないようなルールもありません。
元々は子供の成長を祈願するようなことがメインになってきますから、祖父母に買ってもらわなくても両親が子供に買い与えるようなことも珍しくないです。
自分達で五月人形を用意したほうが思い入れもありますし、大切に扱っていけるような可能性も高いと考えられます。
そのため現在では誰が購入しても問題ありませんが、基本的には誰が担当するのか決めておかないと重複して購入してしまうような問題もあるかもしれないです。
五月人形にはどのような種類があるのか
五月人形の種類を大きく分けると兜飾り、鎧飾り、大将飾りに分けることができます。
兜飾りは兜のみが飾られており、鎧飾りは鎧一式を飾ったタイプになります。
兜飾りは比較的コンパクトなものが多く、鎧飾りは大型タイプが多いですが、いずれも様々な商品が販売されているので好みや置き場所に合わせた選択が可能となっています。
大将飾りは鎧一式を身に着けた人形を飾ったもので、近年人気のあるタイプです。
前者が伝統的なデザインになる傾向がある一方で、大将飾りはモダンなデザインも多いので現代的な家でも違和感なく飾れるのが魅力です。
また、室内に飾るこれらの五月人形のことは内飾りと呼ばれており、これに対して鯉のぼりのことは外飾りと呼びます。
内飾りには無病息災などの願いが込められており、外飾りには立身出世などの意味が込められています。
いずれの子供の健やかな成長を願って飾られる伝統的な風習であり、端午の節句である5月5日頃に飾られています。
五月人形を保管する際に気を付けたほうがいいこと
飾っていた五月人形を保管する際に、多くのご家庭ではそのまま収納箱に入れてしまう人は多いですが、これでは飾っている間に五月人形に付着したホコリや汚れがそのままになり、カビの原因になります。
保管する前のお手入れとして、必ず毛はたきを使用して優しくほこりや汚れを落としてからしまいます。
掃除をする際に人形に直接触れてしまうと、皮脂が付着してしまうのでゴム手袋や白手袋を着用した上でお手入れを行なうことが大切です。
また節句に飾る人形は1年間収納しておくことになるため、収納箱には必ず防虫剤や乾燥剤を使用するようにしましょう。
ただし市販されている衣類用の防虫剤や乾燥剤では、五月人形を傷めてしまう可能性があるので、人形用のものを選ぶことがポイントです。
乾燥しすぎると人形がひび割れを起こしてしまう可能性があるので、カビを防ぐために沢山の乾燥剤を入れないようにすることが大切です。
収納する箱は桐箱を利用すると、防虫効果や調湿効果があるので五月人形の収納する際に適しています。
五月人形は1歳までに購入しないといけない?購入時期は?
五月人形は別に1歳までに購入しないといけないと決まっているわけではありませんが、男の子が生まれたことを祝い、毎年5月5日の端午の節句の際に飾るものですので、購入時期としては1歳を迎えるよりも前の5月以前が適切ということになります。
ただしこれはあくまでも一般的な話であって、では5月4日生まれの場合には五月人形はどうするのかという話にもなりますので、そのあたりは常識的なラインで考えれば良いでしょう。
一般的には毎年2月頃から店頭に並び始め、3月3日のひな祭りが終わると売り場面積も拡大されることが多いです。
この時期に購入するのが普通で、あまりにも時期が近くなると売り切れてしまったり、自分の思ったとおりの人形が買えなかったりするおそれもありますから、早めの準備が求められます。
そもそも五月人形の多くは大量生産品ではなく職人による手作りですので、時宜を逸するとほとんど選択肢がないケースも少なくありません。
自宅スペースに合わせた五月人形の選び方
五月人形はお子さんの健やかな成長を願って飾るお人形ですが、雛人形と異なり1年を通して飾っていても問題はありません。
そのため自宅スペースに合った物を選ぶ事で、出し入れをする必要も有りませんし快適です。
五月人形の種類やデザイン、またケースに入っていたりいないものなど色々とありますので、ニーズに合わせて選んでいくと良いでしょう。
最近では何でも通販で購入することが出来ますが、実際に実物を見て購入するというのもお勧めです。
ネットで見た時と実物を見た時とでは印象が変わることも有りますし、これだという物を見つけたいという時にはお店に行ってみて決める事をお勧めします。
その時には自宅スペースの中でどこに飾るかを想定し、サイズなども測ってから捜しに行くと良いです。
購入してからスぺースに入らないということになったり、予想よりも大きすぎたということになりますと飾る場所も考え直さなくてはなりませんしそれが出来なくなることもあるからです。
次男や三男にも五月人形って必要?おさがりでもいい?
五月人形は5月5日の端午の節句に男の子の健康や成長を願うために飾る人形です。
端午の節句はもともと中国の季節の行事で、5月は病気や災いが起こることが多いことから五月人形を飾って子どもの代わりに厄を引き受けるものとして飾られてきました。
日本では江戸時代からこの習慣が広がり、男の子を守るという意味で現在まで季節の行事で親しまれています。
では、男の子の兄弟が多い家族は、五月人形をおさがりとして使用してもいいのか気になる方も多いと思います。
男の子が2人・3人いると飾る場所も困りますし、1つあれば十分と思ってしまいますが、五月人形には先ほども書いたように「子どもの身代わりとなって厄を引き受ける」という意味があるので、おさがりや人に譲ってはいけないとされています。
人からもらったり兄弟で使用すると厄を引き継いでしまう恐れがあるので、1人につき1つの人形を用意するほうがいいです。
今は、様々なサイズやデザインの人形がありますので男の子兄弟が多い方もコンパクトなものを選んで飾ってあげると良いです。